ハッタリをアゲ
某「安斎さんの果物の売りはなんですか?」
俺「味ですね。」
某「いや、味以外で」
俺「(はぁ?)」
こんなやりとりが何年か前にあった。
実際ははぁ?なんて言わんかったし、笑ってたけど…。
味は売りにならない。
うまいのは当たり前。
なるほど、それはわかるわ。
果物王国、福島。
(本当は果物王国、福島県北地域なのだが、こんなことを言うと、刺されそうだから言わないのだが…。)
福島市内なんて本当に「ガチ農家」に関しては、どこもレベルが高いし、本当に良いもの作ってる。
ガチ農家に関しては。
そんな中で他との差別化が欲しいって言われると中々難しい。
そんな中で某から評価されてる人間は、糖度世界一だ、一個数万円の桃だ、etc…
大風呂敷大会で優勝しそうなやつ。
いや、それは良いだろう。本人の自由だ。気に入らないけど。
問題はそれを評価する側の問題だと思っていた。
「ハッタリをアゲる」風潮。
その原因は、評価する側が主体的に評価できないからと思ってる。
食べ物を自分の舌で評価してる人ってどのぐらいいるだろう。
「食べログでは何点」
「誰々が美味しいと言ってた」否、「まずいと言ってた」。
つまり
「(俺は今美味しいものを食べてるんだ、だから)、これは美味しい!」
って人多すぎやしません?
そんなだから、うちは世界一の糖度だ、と食味を無視した桃を売るような人間を評価しちゃうような悲しい人が増えていく。(増えてんのかよ笑)
もう、どこともコラボなんて無いから良いんだけど、ハッタリ考えることはもうない。
毎日雨だが、やることやっていつもと大差ない桃に仕上げる。
↑これがハッタリにならないように残り10日頑張っていきますわ。