豚の耳に偏西風

誰が豚だ。

怒涛の半年

世に溢れる情報には騙されてはいけないなと身をもって学びましたね。

僕がダイエットを決めたのは2年前の一月頃。
その頃体重は108キロほどありました。(途中測ってないのでMAX110キロあったかも…)
剪定するにも身体が重すぎて、辛いので痩せようかと。
最初のうちは順調に減って、昨年の春先には98キロぐらいになってましてね。
順調順調と思っていたんです。
その辺から一旦体重が落ちなくなったので、さらに減らすために、もう少し頑張らないとなーと思っていたところ、ちょうど僕もカミさんも仕事で忙しい状況もあって、僕自身も仕事と家事で余裕がなくなってきたのもあり、ちゃんと食事するのが1日で夕飯の一食だけの日が増えてきましてね。
日中お腹空くことがあっても、コンビニに行ってパンと野菜ジュース、みたいな。
そんなこんなが一年ぐらい続き、昨年の12月ぐらいに身体がおかしいぞって感じになりました。
【大胸筋が急激に減った…】
いや、腕の筋肉も急激に落ちたんです。
そして結構食べてるはずなのに体重が減る一方。


カミさんにも、風呂上がりパンツ一丁でウロウロしてたら、
「ちょっと、その痩せ方おかしいよ、どっか悪いんじゃないの???」と言われましてね。


2020年ぐらいから慢性的な疲労もあり、常に体調がバッチリだったことはないんだけど、11月には身体が化膿しやすいとか、口の中の違和感とか、気になることはいくつもあった。
自覚症状が出てきていた。


2021年2月に、厄年ということもあり、何年ぶりかで人間ドックを予約してたので、そこで分かるだろうと、あまり気にもしないでいた。


で、2月にドックを受けて、一番気になってた胃カメラも特に問題なしで、1ヶ月後に来るドックの結果の前に緊急連絡(かなりヤバい状況だと、結果前に連絡が来る)も来なくて、よかったよかったと、思って1ヶ月過ごしていた。


で、人間ドックの結果が届きました。
要検査項目いくつもあったのだが、一番ヤバかったのがこちら。
空腹時血糖  239←‼️
HbA1c  11.1%←‼️‼️


HbA1cは一、二か月間の状況が分かる数値で、某サイトでは


HbA1c が10%以上の方は、すぐに糖尿病の治療を開始して、治療効果が十分に得られない場合は、専門病院でインスリン投与を検討する必要があります。


とのこと。
カミさんに言うと、「え!!マズいよその数値!!」と、真顔で言われる始末。ようやく保健師らしい話で。カミさん。


すぐに病院行かないと、と言うことで、前職場の診療所の先生が糖尿病専門だったので、明日の朝伺ってもいいかと確認の電話をすることに。


僕「もしもし、アンザイですー。あ、大谷さん?ちょっとドックで血糖値が引っかかっちゃいまして笑、S先生に明日診てもらいたいんですけどー、」


受付の大谷さん「ちょっと先生に聞いてみるねー、(先生、あんざいくんがドックで血糖値ひっかかって、明日診て欲しいっていう話なんですがー)…、もしもし?先生が血糖値どのぐらいだったの?って」


僕「空腹時血糖239のヘモグロビンa1cが11.1なんですけどー」


大谷さん「239のヘモグロビンa1c11.1だそうです、?!!あ」


S先生「もしもし!!あんざいくん、239??11??、もうすぐに治療開始しないといけないから、明日すぐきて!
もうこの電話の時点で、糖尿病と診断します!!」


ということで、即診断を頂きました。


翌日。


先生には、今回のドックが久々すぎて、いつから悪くなったのか経過が遡れない(その前にあったデータは4年前のデータでその時は怪しかったがまだセーフだった)、膵臓などの内臓がどうなってるのかわからない、ということで、すぐに入院して検査しないとダメだと言われたのだ。


でも、季節は三月半ば過ぎ、仕事が忙しくなるので入院は出来ないからなんとかならないかとお願いして、色々押し問答をしましてね、


先生「あんざいくんね、入院出来ません、検査にいけません、でも何とかしてくださいって言われても、私も何もできないよ!!!」
僕「なるほど、たしかに。」


ということで、
次の三点でとりあえず対応していくことになったのだった。


一つは、ドラッグストアで血糖値の自己測定器を買って、血糖値の自己測定をすること。
二つ目は、大原に造影CTを撮りに行くこと。
三つ目は、食生活と生活の改善と服薬開始。


診療所での検査で、尿にケトン体が結構出ている(3+)ことが分かったので(身体がエネルギー源として糖質よりも脂質を利用している)、運動もしてはいけない、という割と洒落にならない状況なことも判明。


とにかく、膵臓等がどうなっているのか、早く検査へということで、大原総合病院に早めに予約を取っていくことになった。
その直後(というか、その日に)帯状疱疹になったりもして検査はさらに翌週にずれて、ひたすら不安な日々を送ることになった。(糖尿から免疫力も落ちていたんだろうなと)


ここから造影CT受けた時のことを詳しく書くと、疲れるぐらい長くなるので、ざっくり書くと


・造影CTは思ったよりもかなり苦しかった。検査後に色々調べたら超サイヤ人みたいになるって書いてた人がいて、凄いわかるって思った。


・担当の森谷先生が優しく丁寧で、検査結果について説明してくれるときにドラえもんのおもちゃを使ってくれたとき、不安な状況なのに笑いそうになった。


・検査結果は、肝臓、膵臓、腎臓も異常なし。だが、脂肪肝


ということだった。


つまり異常なし!!


その後、膵臓からはインスリン出てることを確認、


朝、晩の服薬と、炭水化物を気にする生活の甲斐もあってか、どんどん良くなって5月上旬には空腹時血糖は正常値の100、HbA1cは7.5。
6月にはHbA1cもほぼ正常値の5.8になり、9月になってからの検査では正常値の5.4になっていた。(ちなみに、血糖値は80になってた。)

 


服薬も7月には量が減り、先日の結果で先生からは「もう薬飲まなくて大丈夫だよ」と言われたものの、不安なので朝だけもうしばらく続けることにしてもらった。


先生からは「ダイエットの方法が良くなくて、おかしくなっちゃったんだな」と言われた。


お腹が空いたらカロリーを炭水化物でぶち込む。


おかしくなった原因は、この炭水化物依存。


世の中には、三食は多い、という話もあったけど、やっぱりエネルギーの取り方はバラして取った方が良いことを身をもって再確認した。
服薬していたとはいえ、血糖値が下がる時間帯もきっちり朝昼晩でした。
こまめに血糖値を測定して、どの時間にどのぐらいになるか、どのぐらいの血糖値になったとき、どんな気分なるか、よくわかった。(作業中イライラしだしたら、低血糖だから休憩しようとなった)


一度だけ、極端な低血糖になった時は、気を失いそうになったものの、ポカリスエットを急いで飲んで身体が震えるぐらい急激に変化したのも良い経験だった。(その後救急用でラムネをバッグに常備することに)


そんなわけで、紆余曲折ありながらも、当初目標だったダイエットもとりあえず成功し、ずっと不安だった健康状態もなんとか改善した。


春先、今年は夏を乗り切れないかもしれない、と思ったこともあったが、なんとか乗り切った。


カミさんが、タイミングよく仕事を辞めてくれなかったら、本当に厳しかったと思う。感謝したい。


あと、率直にもう若くないと改めて実感した。もう、無理はしない、出来ない。


それにもう一つ、糖尿病になったら桃食べられない。
これ嘘でした。桃は血糖値に悪さするような上げ方をしなかった。


知り合いの管理栄養士にも確認したら、桃は血糖値上げないよ!と言われた。その人も妊娠時に糖尿病になったけど、桃は血糖値上げなかったのを自分の体で確認していたらしい。


食物繊維によるのかは定かではないが、とにかく悪さはしない。(でも中性脂肪はあげるかも)
なので、まあまあこの夏も桃食べた。
うまかったー。


食べられるって幸せだ。


これを確認出来ただけでも、有意義な時間だったかもしれない。


自営業の方、人間ドック、検診、やらなかったりすること多いかもしれないけど、自覚症状出る前にやっておきましょう〜。


追伸、
ちなみに、血糖値以外の悪玉コレステロール中性脂肪、肝機能等もドックで要医療で引っかかっていたが、食生活改善で、6月時点で全てほぼ正常値になっておりました。
体重は現在85キロ台で、先生からは「これ以上無理に痩せる必要はないよ」と言われました。あとは自然と減るようにしていきます。